小遣いなんてもらったことない!

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中国のポータルサイト・今日頭条に、日本の子どもたちの小遣いについて紹介する記事が掲載された。

記事によると、中国の子どもたちの小遣い額は、その家庭の経済状態によって非常に大きな差があるという。そのため、「小遣いを多くもらう子どもは優越感を持ち、少ない子どもは劣等感があり、常に比較する雰囲気がある」とした。

一方、日本については博報堂の調査を紹介。小学1、2年生は平均で月に507円、3、4年生では648円、5、6年生では898円の小遣い額だった。記事は、額こそ少ないものの、日本では子どもたちは「小遣い帳」をつけてお金の使い方や管理を学んだり、おおよそ同じような額をもらうため中国のように優越感や劣等感を抱くことは少ないとした。

また、中学生になると小遣い額が増えるものの、それでも2000円~3000円程度で、高校生でも平均5000円程だと紹介。大学生は通常、自分でバイトをして小遣いを稼ぐもので、中国のように貧しい家庭の学生がアルバイトで生計を立てるのとは異なるとした。

これに対し、中国のネットユーザーから「小遣いなんて1度ももらったことがないよ」「十数年生きてきた中で小遣いなんてもらったことがない。あるとしたらたまに1~2元(約17円~34円)もらうだけだ」などのコメントが寄せられ、多くのユーザーが賛同していた。寄せられたコメントを見る限り、中国のネットユーザー層は小遣いをもらえていた人は多くはないようである。


 

それまでの絵画には無い独自的で革新的な絵画展開であった

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 対象を写実的(客観的)に描くのではなく、対象から感じられる雰囲気や内面をあらゆる角度から見つめ、時には伝統的な遠近法的表現を無視した独自の手法を用いることで、現実では決して見出すことのできない対象そのものの迫真性や、造形としての美しさが本作には表れている。

 また現実では物理的法則に従い積まれたリンゴの山は崩れるであろうが、画家が時間をかけ、十分に考え抜かれた本作の堅牢な画面構成と対象の捉え方は、それまでの絵画には無い独自的で革新的な絵画展開であった。

 さらに重厚ながら明瞭なリンゴの赤色とオレンジの橙色は画面の中で明確な存在感を示すと共に、果物が醸し出す生命力も感じられるほか、果物の下に白布を敷くことによる色彩的対象性によって、それらがより強調されている。

 手法としても画家の荒々しくも静物の本質に迫るかのような強く大胆な筆触も本作の大きな見所のひとつである。




 

静かに編み物をおこなう画家の母

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ピアノ用に編曲されたタンホイザーを弾く画家の妹ローザ。本作は19世紀ドイツの作曲家で、数多くの優れた歌劇(オペラ)を作曲したことから歌劇王とも呼ばれたヴィルヘルム・リヒャルト・ワーグナーによる傑作≪タンホイザー≫に着想を得て制作された作品である。

静かに編み物をおこなう画家の母。様々な説が唱えられているものの、定説では画面中央から左側に描かれるピアノを弾く上品でブルジョワ的な白い衣服を身に着ける若い娘は画家の妹ローザと、画面中央から右側に配される編み物をする中年の婦人は画家の母と考えられている。

画面最右手前に配される花柄の布。後にアンブロワーズ・ヴォラールが妹ローズから購入することになる本作の名称ともなっている≪タンホイザー≫は、本作が手がけられる25年程前に作曲されたオペレッタで、騎士タンホイザーとテューリンゲン領主の娘エリザベトの悲恋の物語で、中世ドイツにおけるキリスト教の伝説的逸話を題材としている。


 

息子はヒーロー

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難病とされる遺伝子疾患を患う男性が、このほど21年の生涯を閉じた。男性は「これ以上心配をかけたくないから」として、病院に自分の病が末期であることを両親には黙っていてほしいと頼んでいたという。英メディア『The Sun』『Gloucestershire Live』などが伝えている。

英グロスタシャー州チェルトナムに暮らすジェイミー・グリーンさん(46歳)とフィルさん(43歳)は、11月11日大切な息子のひとりを亡くした。

ベン・グリーンさん(21歳)は気道や消化管の粘液、また分泌液の粘り気が強くなり呼吸困難や消化機能の低下を引き起こす難病とされる遺伝子疾患「嚢胞性線維症」を患っており、長い間その病と闘い続けてきた。

しかし11月11日、ベンさんは息を引き取った。悲しみに暮れる両親だったが、後にベンさんが病院側に頼んでいたある言葉を知ることとなった。

ベンさんは病院側に、自分の容態がどれほど深刻であるかということを両親には伝えないでほしいと頼んでいた。だが、亡くなる前に投稿したSnapchat(スナップチャット)には「こんな恐怖は今までに感じたことがない」と綴られてあったという。これを知った母ジェイミーさんは、涙ながらにこのように語っている。

「こんなに急に逝ってしまうなんて予想もできず、家族全員が大きなショックを受けています。息子は、私たちにこれ以上の心配をかけたくないと思ったのでしょう。痛みを感じるのは自分一人でじゅうぶんだという気遣いで、私を守ろうとしてくれたのです。息子は私のヒーローです。」

ジェイミーさん曰く、ベンさんは自分の病と向き合いながらも決して特別扱いされることを望まず、自分のことよりも周りを気にかける性分だったそうだ。「外出するとホームレスの人にお金をあげたりするような子供でした」と人を思いやる気持ちにあふれていたことを明かす。

「あんなに強い精神の持ち主には出会ったことがない」と両親に思わせるほど、ベンさんは病の悪化を誰にも知られたがらず一人で抱えていたのだ。「心配させたくない」と親を思う息子だったが、ジェイミーさんは「もし容態の深刻さを知っていれば、もっと何かできたはず」と話している。



 

マネの描く絵画を見つめる若きルノワール

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 画面中央で絵筆をとる印象派の先駆者エドゥアール・マネ。1870年のサロンに出品され、批評家や民衆らから多くの賞賛と支持を得た本作は、画家と親しかった印象派の先駆者エドゥアール・マネを中心に、マネの伝統的なアカデミズムへの挑戦(反アカデミズム)へ賛同者を描いた集団肖像画である。

 マネの描く絵画を見つめる若きルノワール。マネの背後には画家のオットー・ショルデラー、その右側には若きルノワール、小説家兼批評家エミール・ゾラ、マネの友人エドモン・メートル、印象派初期の重要な画家フレデリック・バジール、そして画面右端にはクロード・モネの姿を確認することができる。

 画面右側に配されるフレデリック・バジールとクロード・モネの姿。画家の古典に倣う正確な写実的描写による人物の内面的な表現や、落ち着いた洗練性の高い色彩は画家の様式的特徴を良く表している。

 赤布が掛けられる机の上に置かれる女神ミネルヴァの像。女神ミネルヴァの像と、日本や中国の美術様式に強い影響を受けていた同時代の陶芸家ブヴィエによる七宝の壷が描かれており、登場人物らの思想や受けていた美術的影響、この頃の美術界における彼らの方向性を暗示している。


 

ヒアノを弾く画家の友人エドモン・メートル

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 エミール・ゾラと会話するルノワール。アトリエの壁には『投網を持つ漁師』、『化粧』などバジール自身の作品が掛けられており、マネを擁護しサロンに批判的であったエミール・ゾラの姿と共に、バジールの当時のサロンと、サロンが抱いていた絵画への理想的思想に対する明確な(批判的)意思を感じさせる。

 ヒアノを弾く画家の友人エドモン・メートル。バティニョール派(後の印象派)の画家らがしばしば集っていたカフェ・ゲルボワ近辺のラ・コンダミス街9番地にバジールが借りていたアトリエで議論し合う印象派の画家たちを描いた作品である本作は、当時のバティニョール派の画家たちの緊密な関係性を物語る重要なものとして今日も極めて重要視されている。


 

古典的造形の形成への回帰を感じさせる表現

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穏やかで生命的な表情を浮かべる農民の娘。1882年に開催された第七回印象派展に出品された本作に描かれるのは、ピサロがその生涯中にたびたび描いてきた≪農民≫の姿で、表現手法に古典的造形の形成への回帰を感じさせるのが大きな特徴である。

古典的造形の形成への回帰を感じさせる表現。質量に富んだ短く闊達な筆触で描写される麦藁帽子を被った農家の娘は、労働による疲労(疲弊)を全く感じさせない穏やかで生命的な表情を浮かべている。

明瞭な陽光によって多彩な表情を見せる枝葉。明瞭な陽光によって多彩な表情を見せる風景の色彩描写も本作の最も魅力的な点であり、その輝きを帯びながら大地に力強く生える草々や樹木、そして樹木に茂る枝葉の印象的な表現は今なお多くの人々を惹きつける。





 

シングル生活は楽しくない

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息子と喧嘩をした夫ブラッド・ピットに腹を立てて離婚を申請しブラッドを、そして世間を驚かせたアンジェリーナ・ジョリー。その後しばらくはブラッドとの接触を避け全てを弁護士に任せていたが、子ども達6人と夫妻は専門家によるカウンセリングを受け、最近の関係は決して悪くはないという。そのアンジェリーナがこのほどインタビューに応じ、「シングル生活は楽しくない」「辛いだけなの」と本音を明かした。

このほど『Sunday Telegraph』の取材に応じたアンジェリーナ・ジョリーが、ブラッド・ピットと離れてから始まった6人の子ども達との新生活についてこのように語った。

「大変なの。私、シングルでいるのが好きではないのよ。シングルになるなんて、私は望んではいなかったから。良いことなんて、何一つないの。ただ辛い。それだけよ。」

またイベントなどでは非常に元気で明るく見えるアンジェリーナだが、実はそうでもないという。

「しっかりしているように見えることもあるのかも。でも正直な話、毎日を乗り切ろうと頑張っているのよ。今年は本当に辛かった。それに(がん予防手術後のケアや検査以外にも)いくつか健康問題を抱えていたし。そう、自分でちゃんと健康状態をチェックしていく必要があるの。」

がんにならぬよう両乳房の切除、さらに卵巣・卵管の切除手術も受けたアンジェリーナ。無事に両乳房の再建手術まで乗り越えたものの今度は更年期障害の症状が出始め、さらにベル麻痺と呼ばれる顔面神経麻痺症状まで出るように。また度重なる手術を経て相当なストレスが溜まっていたのだろう。最近のアンジェリーナは白髪の急増や肌の乾燥に悩み、急速に進む老化を実感しているそうだ。

男手を失い苦労が激増したアンジェリーナと、父との別居に苦悩する子ども達―そんな家族を不憫に思ったアンジェリーナの父で俳優のジョン・ヴォイトは、以下のように話していた。


 

喧騒とは程遠い都会的で上品な印象を観る者に与える

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 本作の優雅で洗練された雰囲気、上質なシルク地を思わせるハイセンスな本繻子のドレスを纏うシュザンヌの澄ました表情や慣れた仕草は、『田舎のダンス』と対照的に、喧騒とは程遠い都会的で上品な印象を観る者に与える。

 ルノワールはこの頃、シュザンヌと、『田舎のダンス』のモデルを務めたアリーヌ・シャリゴの二人に心惹かれていたとされ、画家がそれぞれに感じていた人物像や抱いていた想いが表現されていると考えられている。また本作が描かれた当時、シュザンヌ・ヴァラドンは後にエコール・ド・パリを代表する画家となるモーリス・ユトリロを身篭っていたことが知られている。

 なお画家は田舎のダンス・都会のダンスの両作品を描く前に、≪ダンス三部作≫の第一作目となる『ブージヴァルのダンス(ボストン美術館所蔵)』を制作している。


 

フェルナンド・サーカスの曲芸師たち(ふたりのサーカスの少女)

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 印象派の巨匠ピエール=オーギュスト・ルノワール作『フェルナンド・サーカスの曲芸師たち(ふたりのサーカスの少女)』。

 本作は印象派の先駆者のひとりエドガー・ドガと共にしばしば訪れていた、当時、人気の高かったパリのロシュシュアール大通りに店を構えるサーカスの団長(オーナー)フェルナンド・ワルテンベルクのふたりの娘フランチェスカとアンジェリーナの愛らしい姿を描いた作品である。

 1882年に開催された第7回印象派展では名称を『ふたりの姉妹』とし出品されていた本作では画面の中央から左右に演技を終えたフランチェスカとアンジェリーナが配されており、一方(左側)は観客に挨拶の仕草を見せ、もう一方は演技に使用した(又は観客が演技に喜び投げ入れた)オレンジを両手いっぱいに抱えている。