マネの描く絵画を見つめる若きルノワール

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 画面中央で絵筆をとる印象派の先駆者エドゥアール・マネ。1870年のサロンに出品され、批評家や民衆らから多くの賞賛と支持を得た本作は、画家と親しかった印象派の先駆者エドゥアール・マネを中心に、マネの伝統的なアカデミズムへの挑戦(反アカデミズム)へ賛同者を描いた集団肖像画である。
マネの描く絵画を見つめる若きルノワール
 マネの描く絵画を見つめる若きルノワール。マネの背後には画家のオットー・ショルデラー、その右側には若きルノワール、小説家兼批評家エミール・ゾラ、マネの友人エドモン・メートル、印象派初期の重要な画家フレデリック・バジール、そして画面右端にはクロード・モネの姿を確認することができる。

 画面右側に配されるフレデリック・バジールとクロード・モネの姿。画家の古典に倣う正確な写実的描写による人物の内面的な表現や、落ち着いた洗練性の高い色彩は画家の様式的特徴を良く表している。

 赤布が掛けられる机の上に置かれる女神ミネルヴァの像。女神ミネルヴァの像と、日本や中国の美術様式に強い影響を受けていた同時代の陶芸家ブヴィエによる七宝の壷が描かれており、登場人物らの思想や受けていた美術的影響、この頃の美術界における彼らの方向性を暗示している。



 
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