広口杯(「猿の杯」)

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このあまり例のない美しい広口杯は、ネーデルラントまたはフランス=ネーデルラントの芸術家によって、おそらくブルゴーニュの宮廷のために作られたものだろう.いわゆるエマイユ描画で、エマイユ・シャンルヴ工(生地彫り七宝)のように色を分離する満も、透明エマイユをおくための刻み《桑様もなく、銀の上に自由にエマイユを塗るという手法である。杯の内側には、猟犬を連れて2頭の雄鹿を狩る2匹の猿が描かれてい
る。上空に雲の帯がみえる様式化された森の中で、1匹の狙は狩猟用ラッバを、もう1匹は弓矢をもっている。杯の外側にあらわされた、眠る行商人から商売品や衣服を盗み、優美な葉飾りの渦巻きの中で略奪品をもてあそぶ始たちは、北方で好まれた主題である。

広口杯(「猿の杯」)



 
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