喧騒とは程遠い都会的で上品な印象を観る者に与える

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 本作の優雅で洗練された雰囲気、上質なシルク地を思わせるハイセンスな本繻子のドレスを纏うシュザンヌの澄ました表情や慣れた仕草は、『田舎のダンス』と対照的に、喧騒とは程遠い都会的で上品な印象を観る者に与える。
喧騒とは程遠い都会的で上品な印象を観る者に与える
 ルノワールはこの頃、シュザンヌと、『田舎のダンス』のモデルを務めたアリーヌ・シャリゴの二人に心惹かれていたとされ、画家がそれぞれに感じていた人物像や抱いていた想いが表現されていると考えられている。また本作が描かれた当時、シュザンヌ・ヴァラドンは後にエコール・ド・パリを代表する画家となるモーリス・ユトリロを身篭っていたことが知られている。

 なお画家は田舎のダンス・都会のダンスの両作品を描く前に、≪ダンス三部作≫の第一作目となる『ブージヴァルのダンス(ボストン美術館所蔵)』を制作している。



 
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